自然環境と棚田
日本の稲作に適した土地は、水はけが良く、水の便がよいところとされています。土地によって傾斜があったり、傾斜が少な過ぎ、排水しにくい地は湿地となりやすく、水田としては不適切です。傾斜が少ない河川下流域の沖積平野は、江戸時代以前は稲作をするのに向いていませんでした。
つまり、近代的な灌漑(かんがい)をする以前の稲作に適した土地は、平地の分類で言えば盆地や河岸中流域など傾斜がある土地となり、集団化した農民が灌漑設備をつくって棚田をつくるのが一般的でした。
灌漑技術が向上して以降には、傾斜が少ない沖積平野でも、水路に水車を設けて灌漑や排水が出来るようになったため、穀倉地帯と呼ばれるような河川下流域の平野で稲作が広まりました。
戦後は稲作の大規模化・機械化が推し進められ、農業機械が導入し易い大型の長方形に統一されて整備されてきました。急傾斜における棚田ではこのような機械化が難しいですが、土木技術の進歩で大規模化に成功した山間地の棚田も多くありました。
一般に減少していく棚田ですが、棚田は懐かしい自然の風景を残してくれます。このサイトでは、こうした自然環境や美しさなどについて紹介します。
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